ビュコック提督が戦死し、事実上同盟側の滅亡が決定する戦い、「マル・アデッタ星域の会戦」は非常に重厚な内容となってます。
ストーリーで言うと本伝第3部の71話から72話になります。
ラインハルト率いる帝国軍は圧倒的な大軍を持ち、一方ビュコック提督率いる同盟軍は戦力も少なく不利な状況は明らか。しかし、その中でも地の利を活かした戦略と戦術で帝国軍を翻弄し、苦戦させます。
ビュコック提督の有能さが明らかになり、彼の人となりと相まって非常に心にくるエピソードとなっています。
また、艦隊戦においても、普段よりも非常に細部まで戦う様が描かれており、上下斜め、空間全体を使って戦い、またタイミングを見計らって動きを変えていく戦いの流れは観る人たちを唸らせてくれるのではないでしょうか。
彼が死ぬ間際、ラインハルトに対して、民主主義は良き主従を求めているのではなく、良き友人を求めているのだ、それがヤンが貴下に加わらない理由だと言い放つ訳ですが、民主主義と帝国主義、各々の正義を改めて実感できる素敵なシーンでした。
てなわけで、同盟軍も魅力的なキャラが多いですよね!銀英伝、何度見ても深くて面白いです。見たことない人は、とりあえず見てみてください。
え、何から見ればいいかって?
『わが征くは星の大海』ですかね。
銀河の歴史が、また一ページ。★