のだたくブログ

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【日常】人はなぜシャリに魚を乗せたのか?

今週のお題「寿司」

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人は時に、偶然に偶然を重ね、画期的な発明を成す。ポテトチップスやペースメーカー、ペニシリンなど日常にあるものの中でそのような例は枚挙にいとまがない。人類の進歩において、この「偶然による産物」が寄与するところは計り知れないのである。

 

今回は日本のソウルフードたる寿司について、その生まれという切り口から語ってみる。

 

①起源は東南アジア

 そもそも、寿司の発祥地は日本ではなく、東南アジアにあたる。山岳地帯に住んでいた民族にとって入手困難だった魚。これを保存する方法として生まれた「熟鮓(なれずし)」と呼ばれる発酵食品が寿司の起源であると言われている。

 

日本においては稲作の伝来とともに伝えられたとされ、奈良時代には貢物としてこの熟鮓が朝廷へ献上されていた。鎌倉時代以降、日本にも残り物の魚を利用した熟鮓が登場するようになっていった。

 

②現代寿司へと発展したのは江戸時代

 江戸時代以降、米酢が一般化し発酵させる必要のない「早寿司」が誕生する。これにより待たずに寿司を食べられる時代となる。

さらに後期になると、握り寿司が考案。当初おむすび並みの大きさであったため、切り分けて食べられていった。これが現代、1皿に2貫盛るスタイルのルーツである。

 

③ネタに刺身が使われたのは明治以降

 製氷産業が盛んになった明治30年以降、漁法や流通の発展と相まって、これまで生の刺し身が扱えなかった寿司屋も、ネタを氷で冷やして保存できるようになっていった。

大正時代初期になると、寿司店に電気冷蔵庫が登場。続々とネタの種類が増えて、サイズも小ぶりになっていった。

 

◉まとめ

寿司の起源とは日本ではなく東南アジアであったことに驚きだったのではなかろうか。熟鮓が日本に来た流れには、中国との関わりなど歴史的な背景も伺える。何気ないもののルーツを考える、そこに新たな発見があるのではなかろうか。

 

・・・

 

あれ、待って。これ偶然の産物じゃなくて先人の知恵から生まれたものじゃない?って思ったそこのあなた、、、はい、正解です。ちょっとカッコいい前置きをしてみたかっただけなんです、、、いやまぁ先人の知恵ってのも辿ればきっと偶然のさんぶ・・・(言い訳割愛)

 

参照:

日本文化としての寿司の定義や歴史とは?寿司を食べる際の礼儀やマナーも解説 | にほんご日和

寿司の起源と歴史を簡単に説明 シャリ、ガリ、あがり、むらさき等の由来とは? - 日本文化研究ブログ - Japan Culture Lab